自分を変えたい!という人ほどゆっくり変わることが大切。自己否定ではなく自己受容からスタートしよう。
「こんにちは。
変化は一気に起こそうとしないでください。
一気に起きた変化は反動を伴います。
それまで海で生活していた魚が、いきなり川に入れられたら適応できなくなってしまいます。
進化と呼ばれるようなゆっくりとした環境の変化に適応することで、川で生活する機能を持つことができるのです。
それと同じように、全ての存在には恒常性を保とうとする働きがあり、複雑な存在ほど急激な変化には適応できないのです。
一方で、全ての存在は驚くほど柔軟に環境に適応できる力があります。
それには「少しずつ」ということがキーワードになります。
例えば引越しや転職などが、それ自体ストレスであるという研究は、そういう意味で正しいのです。
好ましいものであろうと、そうでなかろうと、変化は変化なのです。
今ある状況に不満があったとしても、いきなりそれらすべてが夢のように解決してしまっては、かえって危険なのです。
不満があったとしても、その状況にしっかりと適応している現状があるのですから。
だから、焦りは禁物です。
また、大きな変化があった場合は、想像以上に心身に負担がかかっていることを自覚して意識して休息を取るようにしてください。
いい変化であっても、悪い変化であってもです。
変化の前後にとても眠くなる体質の人もいますが、これもその変化に適応する目的があるのです。
その時はゆっくり長時間、寝たほうがいいのです。
このことは、部屋の掃除に似ています。
とても汚く散らかった部屋に住んでいたとすると、本人がそれが嫌だと思っていたとしても心身はそこに適応しているのです。
一気にその部屋を片付けてしまうと、達成感や満足感を感じるどころか、かえってそのことがストレスになってしまうのです。
だから一箇所ずつ、達成感を感じられる程度のペースで、少しずつ片付けていくのです。
そうすると少しずつ体が風通しのいい環境に適応していきますので、リバウンドしてしまうことがないのです。
いい習慣を増やすことも、少しずつ行うのがいいのです。
たとえそれらすべてが自分が心地いいと思う習慣であっても、いきなり全部のライフスタイルを変えようとしなくていいのです。
一つ一つ揃えて、一つ一つ味わって自分のものにしていくのです。
他に「あれもいいかも」「これもいいかも」という情報が入ってきても、一旦ストックしておいて「今はこれとこの2つだけをとりあえず続けてみよう」と気長に取り組んだ方がいいのです。
そのことを続けていくと、いつの間にか自分に心地いいものに囲まれた生活に慣れてしまうのです。
そうでない生活だと違和感を感じるようになるのです。
逆に自分に好ましくない習慣であっても「ちょっとだけならいいかな」と思い、ちょっとずつちょっとずつ増やしていくと、しっかり定着してしまうのですね。
なので、もしそちらにいきたくない場合は「少し様子が変だな(好ましくない方に行ってしまいそうだな)」と思ったら気を引き締めることが大切になります。
些細なサインを逃さずに、自分の機嫌を大切にするところに立ち戻っていただきたいのです。
話を戻します。
一気に変わる必要はありません。
今、現状のあなただって、否定されるものではなのですから。
一気に変わろうとすることは現状否定・自己否定のエネルギーを生みやすいのです。
しかしその種のエネルギーほど、あなたを攻撃するエネルギーはないのです。
今の自分を受容することで、より好ましい変化を起こしていただきたいのです。
心から応援しています。
ありがとうございました。」